STORY






何年月の時流れ、人類は念願の研究を完成する事に成功した
それは、世界初の一般乗用ロボット、『CCTL』の誕生だ
ロボットの販売化はその燃料の消費量の激しさが問題となり、不可能だと考えられていた
そこに、『酒の国』と呼ばれるこの国に相応しい
いや故に使われた画期的な燃料が選出された
その燃料は『アルコール』である
見事実験は成功し、この世に初めての『アルコール』を使うロボットが誕生した

発売当初は一部の貴族や金持ちにしかお目にかかれない代物だったが
時が経つ事につれ、値も下がり、今では車の姿は無く
CCTLが乗用車の代わりとなるにまで至った
そんな中、CCTLに武器を持たせて戦う娯楽、『コロシアム』が行われるようになった
しかし、そんな情勢が人間をまた愚かな方向へと歩ませる事となった

CCTLは他国を攻め入る為の有効な『兵器』だと外交官が主張し、大統領が決断
ここに新しい軍隊、『ゴブレット軍』が作られ、戦闘は長期に激化するように思えた。が、

そう、笑えるのはここからだ

最大の軍事力であるCCTL、その燃料である『アルコール』にも当然限りがある。(製造に時間を要する為)
無駄にする事が出来ない軍はアルコールの製造・販売を禁止し、燃料としてだけに
使用する事を徹底しようとした
----いわゆる『禁酒法』が発せられた

『酒の国』としての娯楽を奪われた民間人はこれに猛反対
酒好きの人々は反旗を翻し、デモを起こしたり隠れて飲んだりと、断固として酒をやめなかった
軍もまさか敵が自国になるとは思わなかったんだろう
皮肉な事に民達の鎮圧で精一杯になり、侵攻どころでは無くなったのだ



この物語はそんな酒好きな馬鹿達が繰り広げる戦いの物語である----